宇宙消失
シュレーディンガーの猫みたいな話が中心軸。
印象としては比喩を言葉通りに起きることとして作った話といった感じで、具体的には思い出せないけどドラえもんで似たような印象を持った話があった気がする。
グレッグ・イーガンおなじみのアイデンティティの問題については、エヴェレット解釈と、脳にインストールされるモッドの作用という2つの面で展開している。エヴァレット解釈っぽい部分は祈りの海所収の「無限の暗殺者」と通じるものがある。
ちなみに最近「米兵の脳に埋め込むバイオチップ」なんてものも出来つつあるみたいなので、モッドみたいなのが現実化するのかもしれない。
原題はQuarantine(隔離)。最初は邦題の方が良いと思ったけど、読み進めていったら原題の方が良いと思った。