初心者にすすめるJAZZアルバム4枚と初心者オッサン向けおすすめJAZZアルバム4枚

初心者にすすめるJAZZアルバム4枚

ジャズに限らず、その分野の初心者にアルバムをすすめる場合、単純に人気のあるアルバムをすすめればいいんじゃないかと思う。初心者はそのすすめられたのがつまらなかったらそのジャンル自体が嫌いになるかもしれないのだから、「内容はともかく歴史的意義がある」とか「マイナーだけど玄人受けする」なんていうのは初心者にすすめるべきではないと思う。

 

 

ということで初心者向けとしてジャズアルバムのおすすめはスイングジャーナル・ジャズ名盤ベスト100(1~50位)2001年1月号で実施された読者アンケート企画で選出されたもの)の上位3枚+(ボーカルものが無いと淋しいので)ボーカルものの最上位1枚あたりがいいと思う。

 

まず1位はBill Evansビル・エバンス)の

 Waltz for Debby
Waltz for Debby(ワルツ・フォー・デビイ)オリジナル盤発売1961年

 

1961年のヴィレッジ・ヴァンガードでのライブアルバム。タイトル曲のWaltz For DebbyについてWikipediaでは軽快で愛らしい曲調のジャズ・スタンダードとして親しまれている。と紹介されている。アルバム全体がそんな感じ。

 

 

2位はMiles Davisマイルス・デイビス)の

 Kind of Blue
Kind of Blue(カインド・オブ・ブルー)オリジナル盤発売1959年

 

Wikipediaによるとモダン・ジャズの歴史上でも屈指の傑作アルバムとされ、そのコンセプトは以後のジャズ界に大きな影響を与えた。世界的にも広く愛聴されており、発表後半世紀近くを経ながらミリオンセラーを達成、現代までジャズ・アルバムとしては異例のセールス記録を伸ばし続けている。らしい。また、正しいかはよくわからないけれどもモード・ジャズの項ではマイルス・デイヴィスのアルバムカインド・オブ・ブルーで完成されたと解説されている。

 

 

3位はSonny Rollinsソニー・ロリンズ)の

 サキソフォン・コロッサス
Saxophone Colossus(サキソフォン・コロッサス)オリジナル盤発売1956年

 

Wikipediaにはロリンズの個性である、温かみのある演奏が存分に発揮された内容で、ジャズ初心者に薦められることの多いアルバム。と書かれている。

 

 

あとボーカルもの最上位(全体で22位)がHelen Merrillヘレン・メリル)の

 Helen Merrill
Helen Merrill(ヘレン・メリル・ウィズ・クリフォード・ブラウン)オリジナル盤発売1955年

 

このアルバムの2曲目のYou'd Be So Nice to Come Home ToはCM等でもよく使われるので聞いたことがある人が多いと思う。また「帰ってくれたらうれしいわ」という大橋巨泉による誤訳の邦題でも有名。

ちなみにこのアルバムのアレンジはWe Are The WorldやMichaelJacksonのThrillerのプロデュースを手がけたQuincy Jones(クインシー・ジョーンズ)

 

という上の4枚をすすめる理由はこんなところ。

  • 順にピアノ、トランペット、テナー・サックス、ボーカルがそれぞれ主役のアルバムでジャズのメジャーな楽器を網羅できる。

  • 時代的に偏っているけど、スイングジャーナルのアンケート投票結果の通りこの時代のジャズが一般的に人気。多くの人がイメージするジャズである可能性が高く思ってた音楽と全然違うということはあまりなさそう。

  • ジャズが好きな人は多分知っているアルバムなので、そういう人と会ったとき知識として便利かもしれない。

  • ジャケットがかっこいいと思うので音楽が気に入らなかったとしても部屋のかざりになるかもしれない。

  • 気に入らなかったとしてもメジャーなアルバムなので安いだろうけどブックオフとかで買い取ってもらえると思う。
 

 

 

 

JAZZ初心者オッサン向けおすすめJAZZアルバム

ここからはJAZZ初心者オッサン向けおすすめJAZZアルバム。聴いたことがある曲の方が聴きやすいのは確かなので1990年前後にTV等で聴いたような曲が含まれているようなアルバムをピックアップした。本当は単にTV等でよく聞く曲が含まれているアルバムをピックアップしようとしただけだったのだけど、古い記憶からしか思い浮かばなかったので「オッサン向け」ということにする。

 

まずBud Powellバド・パウエル)の

ザ・シーン・チェンジズ+1
The Scene Changes(ザ・シーン・チェンジズ)オリジナル盤発売1958年

 

1曲目のCleopatra's Dream(クレオパトラの夢)は村上龍の「Ryu's Bar 気ままにいい夜」のテーマ曲

 

 

 

 

次にMal Waldronマル・ウォルドロン)の

レフト・アローン
Left Alone(レフト・アローン)オリジナル盤発売1960年

 

ビリー・ホリデイへの追悼アルバムということになっている。

そして1曲目のLeft Aloneが1986年の角川映画「キャバレー」で使われていた。TVCMをよく見た気がする。

 

 

 

 

次はThe Dave Brubeck Quartet(ザ・デイヴ・ブルーベック・カルテット)の

Time Out
Time Out(タイムアウト)オリジナル盤発売1959年

 

3曲目のTake Fiveは1980年代後半にアリナミンVのCMに使われていた。

 

 

 

最後にJohn Coltraneジョン・コルトレーン)の

My Favorite Things
My Favorite Things(マイ・フェイバリット・シングス)オリジナル盤発売1961年

 

1曲目が映画サウンド・オブ・ミュージックで歌われたMy Favorite Thingsのカバー。My Favorite ThingsはJR東海の「そうだ、京都行こう」のCMでも使われている曲。あの爽やかな曲がJohn Coltraneの演奏でこんなにかっこよくなる。

 

自分はジャズで、John ColtraneのMy Favorite Thingsが一番好き。

 

というところでどうだろう?