AVATARつまらなかった。

The ART of AVATAR
The ART of AVATAR

AVATARを見てきた。3D吹替版。

ストーリーは凡庸。設定から想像するとおりの展開。途中でこれがラストに使われると思った伏線もやっぱりラストで使われる、というか隠れてさえいないから伏線とも言えないかもしれない。ミシェル・ロドリゲスも思ったとおりの役柄で、水戸黄門のような予定調和的な話が好きな人にはとてもいいかもしれない。

3Dは飛び出す方向ではなく、奥行きというか向こう側に使われるので大人向けの演出とはいえ、最初の方でうざいくらいに奥行きのあるシーンがあるので慣れてしまう。また3Dを強調するためか被写界深度が妙に浅いシーンがあるのもわざとらしい。その一方で顔のアップのような奥行きがないシーンがたまにあって興ざめすることもあった。あと異星の話なので風景、生物に現実感が乏しいのでCGであることが意識されて3Dの生々しさが削がれるようにも感じた。

ネットでは

映画の新時代到来? 話題の3D映画『アバター』に衝撃走る - はてなブックマークニュース

みたいに大絶賛されているみたいだけど、ジュラシック・パークの恐竜の群れで感じたような衝撃はなかった。ただ「今はきれいに3D見られるんだ」と思っただけ。(もしかするとIMAXだともう少し感心できるかもしれない。)

まあある程度奥行きは実感できるので、今の技術レベルは、舞台での演劇の全景を映画館で上映すると面白いくらいなのではないかと思う。

吹き替えで見たのは正解だった。たまに原住民であるナヴィ族の言葉について字幕が出てくるけど読みにくかった。(ちなみにいつも映画館でもDVDでも字幕版ばかり見ている。)声優も特に問題なかったと思う。

言葉といえば、原住民に学校まで作って英語を教えてるなんて高慢な設定だなあと思った。演出上仕方がないのかもしれないけど占領政策みたいじゃないか。これが日本映画だったら自動翻訳機でも持ち出すんだろうけどハリウッド映画は野蛮だ。

あと162分の上映時間は長すぎ。体調が良かったのと3Dのもの珍しさから耐えられたけど、2D上映やDVDだったら体調によっては寝てたと思う。